2023年8月〜12月は以下の定例イベントを行いました。
8月:自己受容のススメ
来談者中心療法の創始者カール・ロジャーズ(1902〜1987)における「受容」の概念を軸に、他者の受容と自己受容について考えてみました。「うまくいってもいかなくても自分を受容する=無条件の自己受容」は自分をサポートする基礎となります。
感想より
- 自己受容、他者受容の妨げになるものとして固定概念がある事に気づきました
- ビッグIリトルiの考え方が面白かったです。
- 自己受容の重要性は、頭ではわかっていても、なかなか難しいことだとあらためて考えさせられる機会になりました。個々を評価しても 全体(他者・世界)を評価しない、というフレーズに合点がいきました。
- 「自己受容」かなり深いテーマだと思います。無条件に自己を受け入れるこれさえ出来れば、他者受容にもつながりますし、いろんな意味で生きやすくなるのだと思います。最後の質問で、私自身の過去の出来事に現在もネガティブな感情を持っている事が分かり、自己受容の過程には時間を要するようなので、(私の場合)自分自身にもっと早く気づいてあげたいなと思いました。
9月:価値観のトリセツ
対人支援(自分自身の支援も含む)において、どうやって「価値観」を取り扱うか。ふだん、ともすると見過ごしがちな「事実」と「価値」の区別と合わせて、価値観の促進とアップデートについて、一緒に考えました。
感想より
- タイトルにある通り、価値観の取り扱いの説明を受けたという印象です。日常生活がお互いの価値観で溢れていて、その価値観の違いを受け入れられないことでトラブルになったり、仕事がうまくいかなくなるということが実感できました。その価値観をお互いに言語化して譲り合ったり、受け入れたりすることの大切さを実感できました。ありがとうございました。・ブレイクアウトルームで価値観についてお話ができ、沢山の気づきがあって良かったです!
- 価値観のあり方について、改めて考えるきっかけとなりました。対人援助をする際には、他者の価値観も大切にしながら、対応していく必要性を改めて感じました。
- 価値観の説明について事例がとても分かりやすかったです。REBTと動機づけ面接との関わりもすっきりと整理できました。本人も気づいていない価値観も多くあるので、セルフヘルプ、対人支援ともにそこに気づくことの重要性をあらためて実感しました。
- より成果があるだろう価値観を産み出すことが大切だと思いました。と同時に、既に機能していない古い価値観を手放すことにもなると、改めて気づかされました。有り難うございました。
10月:2つのコップ
前回のアンケートで「REBTについてもっと知りたい」というリクエストをいただきました。そこで今回は、REBT(論理情動行動療法)のエッセンスを、とくに「柔軟なとらえ方を身につける」という部分にしぼり、「2つのコップ」のワークシートで体験してもらいました。
感想より
- ワークシートで思考整理が明瞭になる
- 内容もですが、特にワークが楽しめました!
- REBTのエッセンスに触れられて良かったと思います
- ボールとコップの水の例えがとてもわかりやすかったです。
- ワークショップを通じて、願望が二つあるということが分かった。その事象について別々に考えていくことが大切だということがわかりました。
- コップとボールの絵があると、対立する硬直した考えと柔軟な考えがイメージしやすいと思いました。短い時間でしたが、シートを活用して身近な事例を整理すると、今まで意識しなかった行動が浮かんできました。
- 前回のアンケートでREBTのワークをやってみたいと希望したところ、さっそく機会を設けていただきありがとうございました。概論として理解できました。
11月:ACTに触れてみよう
私たちは普段、さまざまな言葉や思い込みを当然のものだと思い、ときにはそれに繰り返し悩みます。「私はダメな人間だ」「あいつのせいで台無しになった」「もっとポジティブに生産的に生きなければ」…などなど。
そんな言葉や思い込みに対して、心の中から無理に消し去ろうとせずに、そのまま居場所を作ってあげながらも、自分自身が大切にしている価値観に従って行動する。それがACTです。
感想より
- なんとなくACTの名前はきいたことがあったのですが、わかりやすい説明のおかげで、以前よりも理解できました。考え方をそのままにしつつも自分の価値にそった行動をしていきたいと思います
- 受容とコミットメントを同時に行うことができる!
- 自分の感情や気持ちを客観的に見ながらそこにあるなという感じを味わいながらやってみたいと思います。
12月:解決志向ブリーフセラピーとは?
解決志向ブリーフセラピー(SFBT)はクライアントの問題ではなく、解決策に焦点を当てる心理療法です。クライアントの強みや資源を活用し目標達成を支援します。今回のワークショップでは、SFBTの概要を紹介しながら、いい未来に直接目を向けて行動を変える方法について考えました。
感想より
- ポジティブなことを考えることで、ポジティブになれる
- 他の心理療法との比較をまとめてくださっていて、分かりやすかったです。
定例イベントについて
- HFCでは毎月テーマを決めて定例イベントを行なっています。
- HFCメンバーは過去の定例イベントの振り返り動画も視聴することができます。
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