傾聴はオウム返しではない〜OARS傾聴教室

今回の「OARS(オールズ)傾聴教室」では「複雑な聞き返し」の練習と3分〜10分のセッション練習を行いました。

「複雑な聞き返し(Complex Reflection)」は動機づけ面接(MI)の用語ですが、そのルーツであるカール・ロジャーズのリフレクション(「伝え返し」とも訳される)の概念に対応します。

「傾聴=相手の言葉を繰り返す」と思っている人も時々いますが、実際にロジャーズのセッション記録を見ると、単純に相手の言葉を繰り返していることはほぼありません。相手の内的な経験について、さまざまな言葉で推測を重ねながら、その理解がぴったりと合っているかどうか、確かめようとしています。

カール・ロジャーズのリフレクションの説明

ロジャーズ自身の説明によれば、「リフレクション=理解の確かめ(Testing Understanings)」になります。

あるいは、氷山にたとえれば、表に見えていない水面下の部分(感情や価値観)をクライエントと根気よく探索するプロセスともいえます。

このリフレクション(聞き返し、伝え返し)のスキルはとても奥深いものです。

(感想)

・傾聴の会に参加しました。穏やかな雰囲気の中で相手が受け止めてくれるだろうな、笑ってくれるだろうな、という安心感があると話しやすいと感じました。楽しかったです。

・12/5傾聴教室に参加させて頂きました。最初の聞き返しの練習の時に自分の思考癖に気付きました。今まで相手の話しを自分の経験に当てはめながら聞いていたと。ここで練習させて頂いてる聴き方は、自分は傍においてまず相手の言葉に集中、そして次に自分の感覚を相手に寄せていき相手を感じることなんだと思いました。いつも大切な気づきを頂けて感謝感謝です。

・今日のM Iの練習では、チェンジトークを引き出す質問を意識して行いました。セッション全体では反省点はあるものの、チェンジトークに意識を向けると、感情を捉えやすいと感じました。10分間でしたが、気付きが多かったです。ありがとうございました。

OARS傾聴教室では、傾聴とMIの橋渡し的な練習も重ねていきます。

参考動画:日常で使える傾聴術「なぜオウム返しだけだと物足りないのか」

MI情報交換グループ「MIの源流 カール・ロジャーズ」スレッド

ハートのフィットネスクラブ(HFC)メンバーは「OARS教室 1回500円で参加できます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました