日常会話ー傾聴ーMIの切り替え

今年最初のOARS(オールズ)傾聴教室では、初参加の方も加わって、傾聴の練習を行いました。

参加者は、医療やキャリア分野などの対人援助職、また、家庭で傾聴を活かしたいという方も。

「日常会話」「傾聴」「MI」(動機づけ面接)のスイッチの切り替えができると、対人援助職・支援者としてのコミュニケーションの幅が広がります。

「日常会話」「傾聴」「MI」の文字
  • 日常会話:たとえば「・・に旅行に行った」という話題に対して、「そこはあのドラマのロケ地で有名だね」とか「僕も行ったことがある(行ってみたい)」と返すのは、日常会話になります。ここでは話し手と聞き手が自由にコミュニケーションをとります。
  • 傾聴:相手の感情・考え・価値観を理解するための聞き方が傾聴です。「・・に旅行に行った」という話題に対して、その人が「そこでどんなことを感じたのか、考えたのか」「どんな思いがあってこの話題を出しているのか」などに興味をもち、丁寧に聞き返していきます。聞き手が「鏡」になることで、話し手が自分自身を受容し理解する手助けをすることが、傾聴の目的になります。
  • MI:傾聴をベースにしながら、聞き手は「話し手の変化の方向性」や「強み」や「計画までのプロセス」を考えて応答します。これが使えるようになると、傾聴のスピリットを持ちながら他の実践的なアプローチと組み合わせができるようになります。

MIを学んでいると、傾聴はビギナー用の部分だと思われがちなところもありますが、決してそんなことはありません。直接的には変化の方向性を意識せず、純粋に相手の内面に好奇心を持って理解する傾聴のアプローチはとても奥深いものです。

なので、OARS傾聴教室では、傾聴とMIの橋渡しを常に意識しています。

(参加者の感想)

・今日は傾聴教室ということで、始まりました。相手がどんなことを感じたのかを大切に、という説明から始まり、次第に感情を扱うということが凄く重要であるということが自然と理解できました。パーソンセンタードセラピーを学ぶとても良い機会でした! 参加して大変良かったです。

・今日は初めての参加で緊張しましたが、優しく教えて頂き、ありがとうございました。短い時間の会話でも、自分の気持ちを横に置けない、話を取りそうになると言った私の日常会話グセが出ている事を痛感しました。参加者の方の傾聴もとても参考になりました! 特に相手が問題を抱えている時の話は傾聴に心がけて、やってみようと思いました。ありがとうございました♪

・本日の傾聴教室では、「話し手の感情の言葉を聞き返す」という課題を設定して5分間の傾聴を実施しました。久しぶりに純粋な傾聴を行ってみて、ジャッジを一切入れずに留まって話を聞く難しさを感じました。日常でも時々傾聴スイッチを入れてみようと思います。

・昨日は傾聴教室に参加させて頂きありがとうございました。話し手の時に、不安な感情を伝え終わると今度はそれを楽しもうと言う前向きな感情が湧いてきたのに驚きました。やはり最初のスライドで教えてもらった通りに、傾聴してもらう事で「+」の「未来」の方向に気持ちが動いていくんだ〜と納得しました。聞き手の時には、どうしても話しの内容に気を取られてしまい感情にフォーカスする事が出来ないと感じます。相手の話しを聴くって本当に奥が深くて難しいですが、仕事の時など意識して話しを聴けた時にはとても優しい空気が流れるので地道に練習して出来るようになりたいです。ありがとうございました。次回も宜しくお願い致します。

OARS傾聴教室は毎月第1・第3火曜夜にオンラインで開催しています。

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